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田次 邑吉; 横田 光史; 岩田 忠夫
Journal of the Physical Society of Japan, 55(8), p.2676 - 2686, 1986/00
被引用回数:17 パーセンタイル:72.48(Physics, Multidisciplinary)黒鉛結晶中に格子間原子を形成する事につき、動力学的方法によりシミュレートした。特徴点は、六角格子中の共有結合の効果を非中心力相互作用として考慮した事である。これにより初めて、分子論的シミュレーションが可能になり、格子間原子の静止位置については従来の弾性的な薄膜モデルによる結果とは異なった非対称な結果を得た。格子間原子の形成エネルギーと移動エネルギーは薄膜モデルの結果とかなりよく一致した。結晶のC軸方向への膨張は実験値とよく一致した。このシミュレーション手法は、結晶がそれ程歪んでいない時は有効である。しかし、高エネルギーでのカスケード過程では、非中心力の効果を入れる事は今の所困難である。
田次 邑吉
JAERI 1291, 32 Pages, 1984/06
本報は、ダイタモンドs晶系と黒鉛晶系における照射損傷を分子動力学的手法でシミュレーションするDGRコードとGGRコードの開発に関する報告である。従来の分子動力学コードと異なるところは、これらの晶系に特徴的な共有結合を考慮するために原子間相互作用として、中心力の他に非中心力も取り入れた事である。従来、欠陥の生じた結晶の安定性は仮想的に導入した表面力の支えに依存していたが、新しいコードでは、この非中心力相互作用の効果により、固有の安定性を持つ事が示される。これにより、現実的な照射損傷のシミュレーションが可能になった。これらコードの使用法および使用例が示される。